2009/7/14 朝日新聞 社説 8・30総選挙
来週早々に衆院を解散し、国民に信を問いたい。投票日は8月30日としたい。麻生首相が与党執行部にこんな総選挙日程を示し、了承された。
思えば昨年9月、麻生氏は就任直後の解散を思い描いていた。その最大の誤算が、世界同時不況だったことは間違いない。だがその一方で、この10カ月、首相自身の政策判断の迷走や失言、閣僚らの不祥事が相次いだ。
今回の首相の決断にしても、ベストには程遠い。その指導力低下の最大の要因は、与党が総選挙を避けてきたことだ。それでは、政権運営が行き詰まるのは当然である。今後、「選挙の顔」を変えてもたかが知れており、与党は冷静に政策で勝負するほか道はない。
民主党も浮かれてはいられない。政権交代が現実味を帯びるにつれ、不安を覚える有権者は増える。政策のみならず、それを実行するための具体的な政権運営の仕組みを示さねばならない。
待ちに待った総選挙を前に、各党の一挙一動に目を凝らしたい。
来週早々に衆院を解散し、国民に信を問いたい。投票日は8月30日としたい。麻生首相が与党執行部にこんな総選挙日程を示し、了承された。
思えば昨年9月、麻生氏は就任直後の解散を思い描いていた。その最大の誤算が、世界同時不況だったことは間違いない。だがその一方で、この10カ月、首相自身の政策判断の迷走や失言、閣僚らの不祥事が相次いだ。
今回の首相の決断にしても、ベストには程遠い。その指導力低下の最大の要因は、与党が総選挙を避けてきたことだ。それでは、政権運営が行き詰まるのは当然である。今後、「選挙の顔」を変えてもたかが知れており、与党は冷静に政策で勝負するほか道はない。
民主党も浮かれてはいられない。政権交代が現実味を帯びるにつれ、不安を覚える有権者は増える。政策のみならず、それを実行するための具体的な政権運営の仕組みを示さねばならない。
待ちに待った総選挙を前に、各党の一挙一動に目を凝らしたい。