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2008/11/30 朝日新聞     社説  科学研究の賞


 科学分野のノーベル賞は1世紀余りの歴史を通じ、ほぼ誤りのない選考によって権威を築いてきた。だがノーベルの遺言により、その対象は、医学生理学、物理学、化学の3分野に限られてしまっている。
 受賞者の数も、各賞3人以内と遺言が定める。共同研究でどんなに重要な役割を果たしても、その枠から外れることは少なくない。需要名発明や発見をした科学者のすべてがノーベル賞を受けるわけではないのだ。
 もっと多彩な基準で、功績をたたえる賞があっていい。そのほうが科学の健全な発展にもつながるはずだ。
 日本では85年、閣議了解を受けた国際科学技術財団の日本国際賞、そして稲盛財団の京都賞が、ノーベル賞とは違う分野の研究をも対象にする国際的な賞としてスタートした。しかし残念ながら、賞としての知名度や権威はまだノーベル賞には遠く及ばない。選考の質を高めて優れた研究者を発掘し、日本ならではの賞として、大きく育ってほしい。