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2009/6/25 朝日新聞     社説  沖縄戦の記憶


 太平洋戦争末期、沖縄で繰り広げられた地上戦は、「鉄の暴風」と形容されるほどの凄惨を極めた。
 その体験から、戦争の愚かさ、命の大切さを学ぼうと沖縄を訪れた修学旅行生は43万人を超す。だが、戦争体験者の話をじかに聞ける歳月はもう残り少なく、記憶を引き継ぐいくつもの試みが始まっている。
 沖縄で修学旅行をガイドする「沖縄平和ネットワーク」は、かつての戦場を背景に体験者の証言を映像と音声で残す取り組みを進める。動画と音による記録には、言葉と言葉の間の沈黙など、活字では伝えきれない雰囲気や感情が刻まれる。
 戦争体験を肉声でビデオに記録する試みは県平和資料館が一足早く着手した。戦死者名が刻まれる「平和の礎」になぞらえ、「声の礎」運動という。今後も続けてほしい取り組みだ。
 戦争とは何か。今も行われている戦争とどう向き合うべきか。沖縄戦の記憶を共有し、それを学ぶことは、国のゆくえを見定めるうえでも欠かせない。