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温室効果ガス(二酸化炭素)排出量を減らす に参加中!
2009/6/4 朝日新聞    社説  石炭火力発電


 福島県いわき市で計画されている石炭火力発電所建設に対し、政府は計画の見直しを勧告した。二酸化炭素(CO2)の排出を減らす対策が十分ではないからだ。いったん建設すると長く使われる施設だけに、今実現しうる最大限の排出削減対策を求めるのは当然である。
 今、世界中で温室効果ガス削減に向けた努力が求められている。京都議定書に続く時期枠組みでは、先進各国は20年までの中期目標の下で大胆な削減が義務付けられるであろう。
 いずれも、自然エネルギーの大幅な移行が不可欠だ。また石炭は安価で安定的に調達しやすいものの、石油や天然ガスに比べて燃焼時のCO2の排出量が多いため、石炭火力の発電効率を上げる努力も同時に急ぐ必要がある。
 世界に目を移すと、石炭火力を主たる電源としている国は少なくない。こうした国々への技術支援は、温暖化防止に大いに貢献するはずだ。世界トップ級の技術を持つ日本の果たすべき役割は大きい。