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2009/4/8 朝日新聞     社説  イスラエル政権


 イスラエルに右派政権が主導する新しい連立政権が誕生した。いかにも世界の流れに逆行しているという印象を禁じえない。
 右派政権誕生の背景には、安全に対するイスラエル国民の不安がある。イスラム過激派ハマスはパレスチナ側で相変わらずの勢力を保ち、イスラエルを敵視するイランは核開発にいそしむ。
 だが、かといって昨年末からのガザ侵攻のように、新政権がさらに強硬で、過剰な安全確保策に走るのは到底許されない。
 右派政党の勢力が伸びた2月の総選挙は、ガザ侵攻の直後、国民の間に戦時下の緊張した空気が色濃く残る中で行われた。その揺り戻しなのか、政権発足直後の世論調査では、新政権に「満足」は3分の1以下、「満足していない」が半数を超えた。
 世論が落ち着きを取り戻す兆しだとすれば、そこに期待したい。同時に国際社会は、新政権を説得して和平路線に戻らせる努力を強めなければならない。