2009/3/28 朝日新聞 社説 後半国会
09年度予算と関連法案が成立し、与野党論戦の舞台は後半国会に移った。
秋までには総選挙があり、本来なら与野党の緊張感が高まってもおかしくはない。だが、民主党も自民党も「政治とカネ」のスキャンダルに見舞われ、さあ対決という機運は全くない。
深刻な不況の中、与野党が論じあうべきテーマは山のようにある。麻生首相は解散の封印を解くそぶりをみせない。とすれば残りの2ヶ月を消化試合にしないために、各党にはよほどの知恵を絞ってもらいたい。
第一に、有効で実のある経済対策である。一時の効果しかない定額給付金のような愚かなバラマキは願い下げである。国民の将来に役立つ投資に使うべきだ。
第二は、民主党の小沢代表が提訴した企業献金の全廃だ。党首が思い切って提案したのに、民主党幹部が早速慎重論を唱えているのはどうしたことか。ここはやせ我慢してでも進むべきだ。
多くは望めないが、この2点は結果を出してもらいたい。
09年度予算と関連法案が成立し、与野党論戦の舞台は後半国会に移った。
秋までには総選挙があり、本来なら与野党の緊張感が高まってもおかしくはない。だが、民主党も自民党も「政治とカネ」のスキャンダルに見舞われ、さあ対決という機運は全くない。
深刻な不況の中、与野党が論じあうべきテーマは山のようにある。麻生首相は解散の封印を解くそぶりをみせない。とすれば残りの2ヶ月を消化試合にしないために、各党にはよほどの知恵を絞ってもらいたい。
第一に、有効で実のある経済対策である。一時の効果しかない定額給付金のような愚かなバラマキは願い下げである。国民の将来に役立つ投資に使うべきだ。
第二は、民主党の小沢代表が提訴した企業献金の全廃だ。党首が思い切って提案したのに、民主党幹部が早速慎重論を唱えているのはどうしたことか。ここはやせ我慢してでも進むべきだ。
多くは望めないが、この2点は結果を出してもらいたい。