2008/10/27 朝日新聞 社説 学術研究
「大学の女性研究者を増やすために真剣に努力します」国立の主要7大学の学長が男女共同参画をテーマにしたシンポジウムに顔をそろえ、こう宣言した。
研究者の女性比率を見ると、日本は先進国の中でとりわけ低い。さらに、国立大学の採用においては女性比率で全国平均を下回っている。共同宣言は現状への反省があってのことだろう。
具体的な対策も、少しずつ始まっている。女性採用への人件費のいくらかを、大学の本部が負担するという制度を北海道大が行っている。
また、女性が研究を続けていくためには、家庭生活との両立をしやすくし、同時に出産・育児による中断が不利にならずに復帰できる仕組みも大切だ。
よい仕組みは全国に広げ、環境を整えてほしい。独創的な発想が大切な学術研究の場には、多様性が欠かせず、そこで天の半分を支える女性をいかさない手はない。7大学の共同宣言を機に、女性が活躍できる場をもっと広げていきたい。
「大学の女性研究者を増やすために真剣に努力します」国立の主要7大学の学長が男女共同参画をテーマにしたシンポジウムに顔をそろえ、こう宣言した。
研究者の女性比率を見ると、日本は先進国の中でとりわけ低い。さらに、国立大学の採用においては女性比率で全国平均を下回っている。共同宣言は現状への反省があってのことだろう。
具体的な対策も、少しずつ始まっている。女性採用への人件費のいくらかを、大学の本部が負担するという制度を北海道大が行っている。
また、女性が研究を続けていくためには、家庭生活との両立をしやすくし、同時に出産・育児による中断が不利にならずに復帰できる仕組みも大切だ。
よい仕組みは全国に広げ、環境を整えてほしい。独創的な発想が大切な学術研究の場には、多様性が欠かせず、そこで天の半分を支える女性をいかさない手はない。7大学の共同宣言を機に、女性が活躍できる場をもっと広げていきたい。