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2009/5/13 朝日新聞     社説  スリランカ内戦


 20年以上続くスリランカ内戦が、重大な局面を迎えている。
 分離独立を求める少数派タミル人の武装組織「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)が、政府軍により北部のわずか3平方キロメートルに追い詰められている。
 LTTEが敗北を前に、地元住民を部隊と一緒に行動させ「人間の盾」とする無謀な行動に出た。ここで戦闘が起きれば、大惨事になりかねない。
 LTTEの行動が人道上許されないのは明らかだ。即刻、住民を解放しなければならない。政府軍も軍事作戦を中止し、住民を避難させる措置を取るべきだ。
 この人道危機を国際社会も見過ごしてはならない。ノルウェーは7年前に双方の停戦合意をまとめたが、LTTEによるテロ攻撃等により合意は崩れた。米国の関心も自らの利害がからむ地の紛争に向きがちだ。
 それだけに、スリランカへの最大の援助国であり、政府とのパイプを保つ日本政府の責任は重い。「人間の安全保障」理念に基づいた外交を実践する時である。