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2009/4/23 朝日新聞     社説  首相の供え物


 靖国神社の春季例大祭に、麻生首相が真榊を奉納した。
 遺族や国民が戦没者を悼み、靖国神社参拝や供え物の奉納をするのは、ごく自然なことだ。だが、内閣と政府を代表し、外交に責任をもつ首相となると、問題は別である。
 戦前、陸海軍が主管した靖国神社は、軍国主義の象徴であり、日本の大陸侵略や植民地支配の歴史と密接に重なる。小泉首相の参拝をめぐって国論が二分され、隣国との関係が激しくきしんだことも記憶に生々しい。
 麻生首相も外相当時の3年前、靖国神社が宗教法人である限り、政教分離原則から首相や天皇の参拝は難しい、という論文を発表したことがある。
 参拝ではないとはいえ、いまも宗教法人である靖国神社に真榊を奉納することは、論文の趣旨に矛盾するのは明らかだ。
 近づく総選挙を意識したのであろうか。自ら参拝するつもりはないが、参拝推進派の有権者にそっぽを向かれては困る。そんなご都合主義も垣間見える。