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2009/7/29 朝日新聞       社説  教研集会拒否


 日本教職員組合(日教組)がプリンスホテルを訴えた民事裁判の判決がきのう出た。
 同社が経営するホテルは、昨年の日教組の教育研究全国集会に会場を貸すことと参加者の宿泊を引き受けていた。だが、右翼の街宣活動などで宿泊客や周辺の迷惑になるとして、契約を一方的に破棄した。裁判所は、きちんと警備すれば大丈夫だという日教組の訴えを認めて会場を使用させるよう命令したが、ホテル側はこれも拒否した。
 判決があったのは、この損害賠償を求める裁判だ。東京地裁は日教組の主張を全面的に認め、損害賠償と謝罪広告の新聞掲載を命じた。
 プリンスホテルの対応は、企業の社会責任を全く放棄するもので、経営者の責任は極めて重い。
 同時に指摘したいのは、街宣車の無法ぶりだ。それが人々を怖がらせ、社会が委縮する。戦うのは勇気がいることだ。ホテル業界の雄でもあるプリンスホテルが、もっと断固とした姿勢を示してくれればと、残念でならない。