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【パンデミック】新型インフルエンザ感染爆発への対策 に参加中!
2009/6/13 朝日新聞    社説  パンデミック


 新型の豚インフルエンザは、世界的な大流行(パンデミック)の段階になった。さらに広がっていくことは避けられない。
 世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は、警戒レベルをこれまでの5から最高の6に上げると宣言した。冬を迎えてインフルエンザの流行期になった南半球のオーストラリアで持続的な感染が起こっていることが、警戒度を上げる根拠になった。医療資源が乏しい国々で感染が拡大しないかと心配されており、それに警鐘を鳴らす意味もある。
 WHOによれば、今回のウイルスによる症状は「中程度」という。ほとんどの人の症状は軽く、すぐに回復している。一方で、重傷者が30~40代に目立つなど、ふつうのインフルエンザと違う点は気がかりだ。油断は禁物である。
 日本は国内の警戒のみならず、積極的に国際貢献をしなければならない。途上国に目を向け、治療や調査に手を差し伸べることが求められる。地球規模での長い戦いの始まりだ。