2009/1/28 朝日新聞 社説 グアンタナモ
オバマ大統領は、キューバにあるグアンタナモ米軍基地に設置している収容所を、1年以内に閉鎖するよう命じた。
グアンタナモ収容所は9・11同時多発テロを受けて設けられた。アルカイダやタリバーン関係者と米国がみなした「敵性戦闘員」を、他国の法的手段を踏まずに連行し、無期限に拘束する。平時には考えられない乱暴な措置が、「テロ再発を防止する」という理屈で正当化されてきた。
だが、開かれた社会を守ることが、テロとの戦いの目的のはずである。これまでの誤りを正そうとするオバマ氏の姿勢を歓迎したい。
問題は収容者をどうするかだ。なかでも、同時テロの首謀者とされるような「確信犯」は難題である。
収容者の一部を引き取る、と申し出た欧州の国もある。釈放後にテロ行為へ走らぬよう、社会復帰への受け皿づくりや動向の監視など、各国も協力出来るはずだ。この機会に、反テロでの国際的な連携を再構築していきたいところだ。
オバマ大統領は、キューバにあるグアンタナモ米軍基地に設置している収容所を、1年以内に閉鎖するよう命じた。
グアンタナモ収容所は9・11同時多発テロを受けて設けられた。アルカイダやタリバーン関係者と米国がみなした「敵性戦闘員」を、他国の法的手段を踏まずに連行し、無期限に拘束する。平時には考えられない乱暴な措置が、「テロ再発を防止する」という理屈で正当化されてきた。
だが、開かれた社会を守ることが、テロとの戦いの目的のはずである。これまでの誤りを正そうとするオバマ氏の姿勢を歓迎したい。
問題は収容者をどうするかだ。なかでも、同時テロの首謀者とされるような「確信犯」は難題である。
収容者の一部を引き取る、と申し出た欧州の国もある。釈放後にテロ行為へ走らぬよう、社会復帰への受け皿づくりや動向の監視など、各国も協力出来るはずだ。この機会に、反テロでの国際的な連携を再構築していきたいところだ。