2009/3/30 朝日新聞 社説 米アフガン戦略
「テロとの戦い」の力点をアフガニスタンに移すと明言していた米オバマ大統領が、包括的なアフガン戦略を発表した。
アフガンだけでなく、隣国のパキスタンも一体として対象にするという。さらに大統領は軍事面だけでなく、非軍事面で大規模な民生支援を打ち出した。外交面でも手を打っていく。米国とアフガン、パキスタンの3国で連携を強めるための定期協議を持ち、さらに、国連を軸に関係国の集まりをつくる。
軍事、民生、外交を組み合わせた新戦略の方向性は評価できる。ただ、それをどう実行し、国家再建や国際テロ組織の根絶に結び付けていくか、具体化の作業が極めて困難なのは間違いない。
「米国だけの問題ではない」というオバマ大統領の指摘は正論だ。明日には国際的な協力の枠組みを話し合う会議がオランダで開かれる。新戦略をたたき台とし、各国が知恵を出し合い、アフガンの平和構築に貢献していかなければならない。
「テロとの戦い」の力点をアフガニスタンに移すと明言していた米オバマ大統領が、包括的なアフガン戦略を発表した。
アフガンだけでなく、隣国のパキスタンも一体として対象にするという。さらに大統領は軍事面だけでなく、非軍事面で大規模な民生支援を打ち出した。外交面でも手を打っていく。米国とアフガン、パキスタンの3国で連携を強めるための定期協議を持ち、さらに、国連を軸に関係国の集まりをつくる。
軍事、民生、外交を組み合わせた新戦略の方向性は評価できる。ただ、それをどう実行し、国家再建や国際テロ組織の根絶に結び付けていくか、具体化の作業が極めて困難なのは間違いない。
「米国だけの問題ではない」というオバマ大統領の指摘は正論だ。明日には国際的な協力の枠組みを話し合う会議がオランダで開かれる。新戦略をたたき台とし、各国が知恵を出し合い、アフガンの平和構築に貢献していかなければならない。