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麻生内閣発足、小泉元首相引退…日本の政治へ一言! に参加中!
2009/2/7 朝日新聞     社説  「郵政」発言


 耳を疑うような発言が、麻生首相から飛び出した。「私は郵政民営化に賛成じゃなかった。しかし、小泉内閣の一員として最終的に賛成した。」
当時、麻生氏が郵政民営化に慎重だったのは事実だ。だが、麻生氏が今率いる自民党は、小泉首相が「郵政民営化に賛成か反対か、国民に聞いてみたい」とぶちあげた05年の総選挙で大勝し、その遺産でかろうじて命脈を保っているのだ。反対だったと平然といってのける神経を疑う。
 また同じ答弁内で、民営化の構図について疑問を呈した。確かに民営化は大規模な制度改革であり、手直しは必要だ。だが驚いたのは、記者団に「委員会の答えを受け取るのが私の立場。内容についてああしろこうしろなんていう立場にない」と語ったことだ。
 郵政票を取り戻し、世論の受けを狙っているとしたらあまりにもご都合主義だ。これほど基本政策で言葉をもてあそぶかのような首相の態度は、国のリーダーとしての見識を疑わせる。