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2009/8/2 朝日新聞    社説  「きぼう」完成


 国際宇宙ステーション(ISS)における日本の実験棟「きぼう」がようやく完成した。実験棟のなかでは最新鋭、最大規模である。
 日本のこれまでの負担は、日本の実験棟「きぼう」の建設費と毎年の運用費を合わせれば、1兆円にのぼる。巨費を投じる以上、この施設を最大限に生かさなければならない。
 だが、大きな問題がある。現在の米国の計画では、ISSの運用は2015年までで、その後は月面や火星の探査に重点を移す。来年には、ISSへの「足」になっている、老朽化したスペースシャトルを引退させる。残る「足」はロシアのソユーズ宇宙船と、日本が9月に打ち上げる無人補給機HTVになる。
 これを含む宇宙開発について、オバマ政権は見直しを進めており、近く結論がまとまる見通しだ。米国をはじめ、ロシアや欧州との協議が欠かせない。
 「きぼう」の完成を節目に、大変な財政状況のなかで日本の宇宙開発の目標をどう定めるか、大きな国会戦略の中で考えたい。