2014 2/3(月) 相撲協会 -- 「公益」の重み自覚せよ
日本相撲協会が、政府の新制度のもとでも「公益法人」と認められた。
ここ数年不祥事が相次ぎ、体質が厳しく問われた中での認定である。認定がなければ、国技を担う団体の存続がゆらぐ。担当する内閣府の職員は、認定の際、「これから不祥事が起きたとき、きちんと対応できるかが大切」と協会に注文した。今後もトラブルが起こることを前提にした口ぶりに、認定がいかに苦渋の判断だったかがうかがえる。
公益法人制度は約110年前にできた民法に基づく。所管官庁がそれぞれ公益性を判断し、許可する仕組みだったため、天下りなど癒着を生んだ。
08年に始まった新制度では、民間人からなる第三者機関が公益性を判断する。新公益法人にとって、その認定の過程は自らを見つめ直す好機だったはずだ。だが残念なことに、いまだに抜本的な改革ができたとの評価は少ない。相撲協会には、高いモラルと真の公益性を備えた団体に生まれ変わってもらいたい。
*チェックポイント
・日本相撲協会が新制度のもとでも「公益法人」と認定された。
・認定が苦渋の決断だった点
・公益法人制度の変遷
・まとめ:真の公益性を備えた団体に生まれ変われ
日本相撲協会が、政府の新制度のもとでも「公益法人」と認められた。
ここ数年不祥事が相次ぎ、体質が厳しく問われた中での認定である。認定がなければ、国技を担う団体の存続がゆらぐ。担当する内閣府の職員は、認定の際、「これから不祥事が起きたとき、きちんと対応できるかが大切」と協会に注文した。今後もトラブルが起こることを前提にした口ぶりに、認定がいかに苦渋の判断だったかがうかがえる。
公益法人制度は約110年前にできた民法に基づく。所管官庁がそれぞれ公益性を判断し、許可する仕組みだったため、天下りなど癒着を生んだ。
08年に始まった新制度では、民間人からなる第三者機関が公益性を判断する。新公益法人にとって、その認定の過程は自らを見つめ直す好機だったはずだ。だが残念なことに、いまだに抜本的な改革ができたとの評価は少ない。相撲協会には、高いモラルと真の公益性を備えた団体に生まれ変わってもらいたい。
*チェックポイント
・日本相撲協会が新制度のもとでも「公益法人」と認定された。
・認定が苦渋の決断だった点
・公益法人制度の変遷
・まとめ:真の公益性を備えた団体に生まれ変われ