今日の朝日新聞社説-要約-

朝日新聞社説の要約です。忙しいあなたなら3分で読める今日の社説。受験生のあなたには要約のススメ。

学術

探査機出発

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2010/5/23 朝日新聞   社説  探査機出発
   

 日本初の金星探査機「あかつき」が金星に向けて旅立った。
 金星は、地球とほぼ同じ大きさ、重さで双子の惑星といわれる。しかし、表面温度は460度。双子の運命を分けたものは何か。金星を知ることは、地球をよりよく知ることにもつながる。
 あかつきの使命は、金星を覆う硫酸の雲や風の動きなど、金星大気を立体的に明らかにすることである。とりわけ大事なのが、スーパーローテーションと呼ばれる秒速100メートルもの暴風を詳しく調べることだ。目下、金星最大の謎とされる風だ。
 金星へは1960〜80年代、米ソが次々に探査機を飛ばした。だが89年の米国探査機を最後に、探査の重点は火星に移り、忘れられた惑星になっていた。
 あかつき計画は01年にスタート。その後、地球温暖化への関心の高まりで、注目の探査計画になった。あかつきには、金星の大気を調べる探査機として大いに科学的な成果を上げ、世界にも貢献してもらいたい。

皆既日食

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2009/7/19 朝日新聞      社説  皆既日食


 皆既日食が22日の水曜日、南西諸島などで観測できる。
 暗くなった空には、金星などの惑星がぽつんぽつんと光り、隠れていたオリオン座など冬の星座も姿を現すはずだ。突然の闇に驚いた鳥たちは、一斉に巣にもどろうとするだろうか。
 あいにく皆既が見られる地域は限られているが、インターネットによる生中継も予定されている。部分日食は全国で見られる。日本列島に住む私たちにめぐってきた幸運を、たっぷり楽しみたい。
 月の400倍を持つ太陽が、月の400倍遠くにあるために、すっぽり隠されてしまうことで皆既日食は起きる。これぞ造化の妙というべきか。自然から地球人への贈り物だ。
 皆既日食はこれからも、計算された時刻と場所で起きる。たとえば東京で見るなら、2762年だ。その時の日本、人類、そして地球はどうなっているだろう。遠い遠い子孫たちは、同じように皆既日食を楽しむだろうか。
 想像の翼を広げ、家族や湯人と語り合ってはどうだろうか。

アニメの殿堂

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2009/6/26 朝日新聞      社説  アニメの殿堂


 補正予算で117億円がついた「国立メディア芸術総合センター」、いわゆる「アニメの殿堂」建設が批判にさらされている。
 予期せぬ予算がついた文化庁は大慌てで、景気対策に早く工事を始めなければと肝心の中身の議論が置いてきぼりにされているからだ。
 マンガやアニメは現代日本を代表する文化の一つである。海外への影響力も大きく、産業としても観光資源としても期待されている。この分野の研究や情報発信を国が支援することには十分な意味がある。
 これまでは個人が集めた資料が、研究や普及に大きな役割を果たしてきた。その熱意を引き継いだ研究・文化施設も各地にできている。国の機関では、国立図書館がマンガやアニメDVDも集めているし、近代美術館にフィルムセンターもある。
 こうした施設と連携を深めたり、若い作り手の育成を支援したりする。こうした事業を中心に据える、柔軟な発想がほしい。ハコ造りよりもまずは中身の議論が先決である。

15%削減

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地球温暖化 に参加中!
2009/6/11 朝日新聞     社説  15%削減


 温室効果ガス削減の中期目標が発表された。2020年までに05年比で15%削減するという。緩い目標を求める経済界と、厳しい目標が必要だという環境団体の主張の間をとった形だ。
 ただ、15%削減という数字は本格的な国際交渉に向けた第一歩にすぎない。国際交渉の場では「先進国全体で90年比25~40%削減する必要がある」という認識が広まっており、京都議定書に続く次期枠組みで、日本がさらなる削減努力を迫られるのは必至だろう。
 とはいえ、中期目標ばかりに注目しては、最終的な目標を見失いかねない。肝心なのは、温暖化をいかに防ぐかだ。
 そのために日本は、福田内閣時代に「50年に現状比60~80%削減」という長期目標を掲げた。早急に国内の産業や社会の構造を変えていかねばならない。
 温室効果ガスの削減に努力すればするほど技術革新が促され、産業や社会の低炭素化とともに新たな経済成長の道も開ける。削減目標は低炭素革命の起爆剤なのだ、と考えたい。

石炭火力発電

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温室効果ガス(二酸化炭素)排出量を減らす に参加中!
2009/6/4 朝日新聞    社説  石炭火力発電


 福島県いわき市で計画されている石炭火力発電所建設に対し、政府は計画の見直しを勧告した。二酸化炭素(CO2)の排出を減らす対策が十分ではないからだ。いったん建設すると長く使われる施設だけに、今実現しうる最大限の排出削減対策を求めるのは当然である。
 今、世界中で温室効果ガス削減に向けた努力が求められている。京都議定書に続く時期枠組みでは、先進各国は20年までの中期目標の下で大胆な削減が義務付けられるであろう。
 いずれも、自然エネルギーの大幅な移行が不可欠だ。また石炭は安価で安定的に調達しやすいものの、石油や天然ガスに比べて燃焼時のCO2の排出量が多いため、石炭火力の発電効率を上げる努力も同時に急ぐ必要がある。
 世界に目を移すと、石炭火力を主たる電源としている国は少なくない。こうした国々への技術支援は、温暖化防止に大いに貢献するはずだ。世界トップ級の技術を持つ日本の果たすべき役割は大きい。

先端研究基金

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先端研究 に参加中!
2009/4/27 朝日新聞    社説  先端研究基金


 先端研究に巨額の資金が投じられることになった。
 日本の将来を切り開くためには、科学技術への投資が重要であることは言うまでもない。であればこそ、幾つか気になることがある。
 30人の中心研究者とテーマを選んで平均90億円の研究費を支給し、3〜5年で世界をリードする成果を上げてもらうという。だがこんな短期間では、画期的な成果はそう簡単に生まれない。もっと長い目で育てていくことが大切だ。
 集中投資にも疑問がある。このところ「選択と集中」の掛け声のもと、研究費が旧帝国大学に集中する傾向が強まっている。だが世界的に見て、日本は最大規模の大学の研究費と、他大学の研究費の開きがありすぎる。さらに集中が進めば、研究者の移動の妨げになり、研究にとって大切な人材の多様性が失われる恐れもある。
 せっかくの資金だ。研究の裾野を広げ、多様な研究を育むととともに、将来を見据えた研究を支える基盤作りに生かしたい。

若田さん出発

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旅に出よう! に参加中!
2009/3/17 朝日新聞        社説  若田さん出発


 宇宙飛行士の若田光一さんが宇宙へ飛び立った。18日には国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングし、日本人として初の長期滞在に入る。ISS内に日本が築いた宇宙実験棟「きぼう」での本格的な活動も始まる。
 地球に戻るまでの3ヶ月間、若田さんの活躍を見守りつつ、宇宙で人間が活動することの意味や、日本の目指すところをも併せて考える機会にしたい。
 月や火星を目指すというなら国際協力が間違いなく必要だ。そうした国際的な動きをにらみ、日本はどんな形で貢献できるか考えておくべきだ。
 ISSは米国やロシアの事情で大幅に遅れたうえ、計画も縮小された。これを教訓に、大国頼みでない国際協力のやり方を工夫する必要もあるだろう。
 そんな中、政府は日本独力で月探査を行う計画案を示した。大変な挑戦であり、巨費も必要だ。国際協力で進めるほうが現実的という声も出るだろう。国民に開かれた議論を行い、十分に検討したいところだ。

万能細胞

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アカデミックな日常。 に参加中!
2009/3/13 朝日新聞      社説  万能細胞


 病気の治療法を大きく変えると期待される万能細胞の研究が、米国で一気に活気づきそうだ。オバマ大統領が、代表的な万能細胞であるヒト胚性肝細胞(ES細胞)の研究に、連邦政府予算を使えるようにしたからだ。
 生命科学分野で、米国には分厚い研究者層に支えられた豊かな研究の土壌がある。98年にヒトのES細胞を作ったのも米国の研究者だ。
 一方で、受精卵がいらず、普通の細胞から作れる新型の万能細胞(iPS細胞)は、日本が先陣を切った成果だ。ところが、そのiPS細胞についても楽観できる状況ではない。基礎的な研究はむしろ米国で続々と出ているのだ。
 iPS細胞はまだわかっていないことも多い。ES細胞の研究も含めて基礎的な研究が必要な段階だ。日本が遅れをとらぬよう、ヒトのES細胞を使う際の規制の見直しや、実用化に向けた臨床研究の仕組の整理など、研究の態勢作りを急がなければならない。

小型衛星

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2009/1/24 朝日新聞      社説  小型衛星


 大学生や高専の学生たちが作った小さな人工衛星が7つ、H2Aロケット「いぶき」に乗って宇宙に旅立った。7つ合わせても、重さは1トンに満たない。
 この小ささに大きな可能性が秘められている。これほど小さい衛星は世界でもまだ実用化への途上にある。日本の得意技である小型化の技術を生かして、宇宙開発の新たな分野を切り開けるか。期待を持って見守りたい。
 宇宙開発機構(JAXA)は今回初めて、相乗りする衛星を公募し、選ばれた衛星に無料で打ち上げの機会を与えた。従来のJAXAの衛星は大型で多機能なうえ、確実に長期間働く宇宙用の部品で作られている。だからとても高くつく。
 それに対して、今回相乗りした衛星は超小型であり、それだけ安く、早く作れる。そのため目的を絞って数多く打ち上げる、という使い方が出来る。手ごろな値段になれば、地方自治体や企業にも手が届く。知恵を広く求め、宇宙利用の裾野を広げていきたいものだ。

科学研究の賞

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科学 に参加中!
2008/11/30 朝日新聞     社説  科学研究の賞


 科学分野のノーベル賞は1世紀余りの歴史を通じ、ほぼ誤りのない選考によって権威を築いてきた。だがノーベルの遺言により、その対象は、医学生理学、物理学、化学の3分野に限られてしまっている。
 受賞者の数も、各賞3人以内と遺言が定める。共同研究でどんなに重要な役割を果たしても、その枠から外れることは少なくない。需要名発明や発見をした科学者のすべてがノーベル賞を受けるわけではないのだ。
 もっと多彩な基準で、功績をたたえる賞があっていい。そのほうが科学の健全な発展にもつながるはずだ。
 日本では85年、閣議了解を受けた国際科学技術財団の日本国際賞、そして稲盛財団の京都賞が、ノーベル賞とは違う分野の研究をも対象にする国際的な賞としてスタートした。しかし残念ながら、賞としての知名度や権威はまだノーベル賞には遠く及ばない。選考の質を高めて優れた研究者を発掘し、日本ならではの賞として、大きく育ってほしい。


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