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2009/7/8 朝日新聞     社説  米ロ核合意


 米国とロシアが思い切った核軍縮に合意した。
 冷戦直後の1991年に調印された第1次戦略兵器削減条約(START 1)と比べると、核弾頭数ではほぼ4分の1に減らすなど野心的な内容で、厳格な検証規定も盛り込まれている。本格的軍縮に向けた米ロ首脳の決断を歓迎する。
 ただ、これによって「核のない世界」への展望が一気に開けたわけではない。大幅削減とはいえ、1500発以上もの弾頭が向かい合う状態は、冷戦思考から脱したとは言い難い。逆にいえば、冷戦思考のもとで減らせる限界まで踏み込んだのが、今回の合意の意味である。
 「核のない世界」という目標が現実味を帯びるためには、実はここから先に前進できるかどうかにかかっている。気が早すぎるかもしれないが、この条約ができたらすぐに、次の新条約の交渉を始めなければならない。冷戦思考を脱却し、他の核兵器国も引き込んだ多国間軍縮交渉への道筋を描く必要がある。


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