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2009/7/3 朝日新聞     社説  橋本知事判決


 橋本徹・大阪府知事の弁護士時代の発言が、再び司法の場で厳しく批判された。
 山口県の母子殺人事件をめぐり、橋本氏は07年春、被告の弁護団体を批判し、「弁護団体を許せないと思うんだったら懲戒請求をかけてもらいたい」と呼びかけた。
 その発言をきっかけに大量の懲戒請求を受けた弁護団が損害賠償を求めた。広島高裁は「橋本氏は情報不足であるにもかかわらず、弁護団体を一方的に指弾し、テレビという媒体を用いて、虚偽の事実をないまぜにして視聴者に弁護団体の非難に加わることを求めた」と不法行為を認めた。
 懲戒の理由がないのに、その請求をしてはいけないのは当然のことだ。橋本氏は判決後、「重く受け止めます」とする一方で、「言論活動がどこまで認められるのか判断を求めたい」と上告する意向を示した。上告するのは自由だが、知事としての力量を発揮する橋本氏だからこそ、この問題を引きずらずに弁護団体に謝罪してはどうだろうか。

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