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2009/6/29 朝日新聞      社説  児童ポルノ


 「児童ポルノ」というと、ちょっとエッチな少年少女の姿態、といったイメージを持たれがちだ。だが実際は、子供を性的に虐待し、尊厳をずたずたにする「犯罪行為の写真」があふれている。
 日本では99年に児童ポルノ禁止法が制定され、現在は画像の製造や提供、その目的での所持が禁止されている。一方で、個人で「楽しむ」ために写真を持っていたり、画像をダウンロードしたりすることは、プライバシー保護の観点から規制が見送られていた。
 法制定から10年。ネットの発達で状況は大きく変わった。ファイル交換ソフトを使えば大量の画像が瞬時に手に入り、ネットに流れた画像は消えない。被害は深刻になる一方なのに、現行法での摘発には限界がある。
 子供たちの苦しみをこれ以上放置できない。通常国会で与野党それぞれが禁止法改正案の審議を始めた今、児童を写したポルノ画像の「単純所持」規制に、一刻も早く踏み切るべきである。

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