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2009/6/16 朝日新聞    社説  イラン選挙


 イランの大統領選挙で、アフマディネジャド大統領が再選を果たした。4人が立候補したが、実質的には保守派の現職に対し、改革派を基盤とするムサビ元首相が挑む一騎打ちだった。
 事前の観測ではムサビ氏が支持を広げていただけに、現職が1回目の投票で圧勝したことには、内外から疑問や反発の声が出ている。ムサビ陣営は選挙の不正を訴え、選挙無効を申し立てた。支持者による抗議活動も広がっており、異例の事態である。
 保守派の圧勝という結果でも、見えてきた変化がある。改革派の支持者たちが保守の流れを変えようと熱心に活動していたことだ。これは、米オバマ大統領による対話の呼びかけに呼応したものだろう。米国をはじめ国際社会はそうしたイラン世論の動きを後押ししつつ、政策転換への働きかけを続けねばならない。
 アフマディネジャド氏には反米の狭い民族主義ではなく、もっと地域大国としての責任を自覚してもらいたい。

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