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2009/6/13 朝日新聞    社説  総務相辞任


 鳩山邦夫総務相が結局、辞任した。日本郵政の社長人事で、麻生首相が西川社長の続投を認めたのに対し、認可権限を持つ鳩山氏が最後まで納得せず、自ら辞表を出した。
 首相は2月「郵政民営化に賛成じゃなかった」と語り、4分社化の見直しにも言及した。背景には、小泉元首相の改革路線に対する党内や社会の風当たりの強さがあった。
 だが、民営化推進派が「民営化のシンボル」と呼ぶ西川氏の進退は話が違った。この人事が首相に突き付けたのは、民営化を進めるのか後退させるのか、小泉路線を継続するのか見直すのか、基本的な態度の表明だった。
 この二つの潮流の両方に足をかけつつ、きたる総選挙に臨みたいと思い描いていた首相にとって、それは考えたくないことだったのだろう。
 今回の混迷により首相の求心力が決定的に弱ったのは間違いない。国民の願いは、信頼できる、実行力のある首相であり、政権だ。いたずらな政権延命は願い下げにしたい。



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