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2009/6/10 朝日新聞    社説  電気自動車


 三菱自動車が7月から、世界初の本格的な量産型電気自動車の販売を開始する。
 電気自動車は走行にかかる電気料金が1km当たり昼間で3円とガソリン車より大幅に安くなるが、車両価格は国の補助金を受けても約320万円。リチウムイオン電池により160キロ走れるが、フル充電には家庭のコンセントで約14時間かかる。
 こうした価格や使い勝手では、エンジンとモーターを併用したトヨタ自動車やホンダのハイブリット車にかなわない。改善を急がねばなかなか普及が進まないかもしれない。
 それでも素晴らしい長所がある。二酸化炭素(CO2)の排出は走行中ゼロ。電力会社が発電する時に出る分を入れても、ガソリン車の約3分の1だ。排ガスで地球環境を悪化させてきたクルマの「原罪」を小さくし、温暖化防止に役だつ。
 エコカーの開発・普及は、苦境にあえぐ自動車産業の再生の条件であり新たな発展の機会だ。地球環境にやさしいことを「メード・イン・ジャパン」の特徴にしたい。

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