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2009/6/4 朝日新聞    社説  新型インフル


 新型の豚インフルエンザ感染が国内で初めて見つかった兵庫では、ひと段落ついたようだ。兵庫・大阪の貴重な体験を生かし、本格的な流行に向けて備えたい。
 まず、医療態勢だ。兵庫・大阪では、感染者の何倍もの人が医療機関に駆け込み、事前に決めていた病院だけでは足りず、一般の医療機関の協力が不可欠であることが明白になった。一般の病院も、職員の勤務体制や医薬品などの確保、担当者の指名など流行期に備えた計画を立ててほしい。
 感染は高校生らの若者を中心に広がった。大規模な休校措置は拡大防止に一定の役割を果たした。一方で福祉施設の休業は、共働き家庭へ多大な影響を与えた。学校や福祉施設の休業は、地域の実情に合わせて柔軟に考える必要があろう。
 私たち一人一人の行動も重要だ。例えば、人々がマスクを買い求めたため、肝心の医療機関でマスクが不足してしまった。マスク姿の氾濫が不安を増幅した面もないか。冷静に次に備えよう。

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