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2009/5/25 朝日新聞    社説  本のデジタル化


 世界中の膨大な数の本から知りたい情報を即座に探し出す。米国グーグル社が、そんな検索サービスを進めている。
 グーグルは米国の著作者や出版社の団体との交渉で、データベース利用料や広告などで得られる収入の63%を支払うといった和解案をまとめた。だが、著作権問題が日本にも及び、抗議の声が上がっている。グーグルは十分に説明し、丁寧対応する必要があろう。
 この先、グーグルの書籍検索が世界で大きな影響力を持つのは間違いない。重要なのは、こうした「知」を集積する作業を米国の一企業に任せてはいけないということだ。
 日本は総合的な取り組みが遅れていたが、追い風が吹き始めている。審議中の著作権法改正案が通れば、国立国会図書館は著作権者の許諾なしで所蔵資料のデジタル複写ができる。
 本は著作権者の知恵と労力の結晶だ。敬意を払い、権利を尊重したうえで、デジタル技術を利用して新しい価値を生み出す努力をしていきたい。

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