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2009/5/15 朝日新聞    社説  民主代表選


 民主党の代表選挙に、鳩山由紀夫幹事長と岡田克也副代表が正式に立候補を表明した。
 小沢代表秘書の逮捕で低迷していた民主党だが、小沢氏辞任でやってきたこの代表選こそ、反転攻勢の願ってもないチャンスである。
 ただ、昨日の両氏の記者会見を聞く限り、政策面での深い議論があまりなかったのは残念だ。一方で、財政面では違いが浮かび上がった。財源の明確化にむけ、委員会を設置するという岡田氏に対し、鳩山氏は霞が関の無駄遣いを洗い流せば生み出せるという立場だ。
 そして今回、両氏が小沢代表とどんな間合いを取るか、党内外で大きな注目を集めている。だが、ほどなく来る総選挙を思えば、代表選を「親小沢VS非小沢」の戦いに終わらせてはならない。
 何より大事なのは、自民党に勝る政策の説得力を持つのはどちらか、次期首相候補として麻生首相を上回る魅力があるのはどちらか、をじっくりと見極めることだ。総選挙を見据えた選択が求められる。


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