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2009/5/8 朝日新聞    社説  銀行・証券再編


 メガバンクが大手証券を傘下に抱える。こうした銀行・証券の再編が相次いでいる。きっかけは、米国の親会社の経営悪化で日本の子会社が売り出されたことなどがある。
 米国では、証券業務を統合して巨大化した銀行も、リスク管理に失敗し窮地に立つ。それを周回遅れで追うように、日本では総合金融化が進む。世界的モデルが消えたいま、どんな姿を目指すのか。
 各行は「金融のデパート」になるとの目標を掲げている。確かに、一つの窓口で受けられる金融サービスが増えるのは便利だ。しかし、銀行と証券の機能を分けることには細心の注意を払ってほしい。
 金融バブルの後だけに、野放図なビジネスに走る危険は当面は少ないだろう。むしろ心配なのは、魅力的で多様なサービスを生み出す活力が銀行・証券業界に衰えるのではないか、ということだ。
 銀行と証券。相異なるビジネス文化の出会いと融合によって、実り豊かな複合体をめざしてほしい。

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