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2009/4/27 朝日新聞    社説  入札改革


 千葉市長の汚職事件が明るみに出た。賄賂側の業者を道路工事の入札の指名業者に入れるよう市幹部に支持していた疑いがもたれている。
 選挙支援がほしい自治体トップと事業の受注を望む業者が癒着する構造は、なかなかなくならない。
 この根を絶つには、千葉の事件でも悪用された指名競争入札方式は原則として廃止し、だれでも参加できる一般競争入札に切り替えなければならない。
 「ダンピングが広がり、工事の質が維持できない」「入札に手間がかかる」という自治体の言い分もあろう。そこで福島県の試みに注目しよう。福島県は07年に指名競争入札を全廃したが、業界や県議会の要望で昨春に一部復活させた。だが一年試しても、工事の品質向上や入札手続き短縮などの効果は見られない、と結論づけた。今月から条件つきで、一般競争入札を本格導入している。
 大規模な補正予算を目前に控え、入札制度の公正さを今一度確認してほしい。

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