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2009/4/22 朝日新聞      社説  毒カレー事件


 11年前、和歌山市内の自治会の夏祭りでカレーを食べた住民4人が死亡し、63人が急性中毒になった。この事件で、カレーにヒ素を混入したとして起訴された林真須美被告の死刑が、最高裁で確定する。
 この事件により、来月から始まる裁判員制度へ向けて宿題が残った。
 被告が否認し直接証拠もない事件では、法廷で証拠を徹底的に吟味する必要があり、長期化が避けられない。私生活を後回しにして参加する裁判員には、そんな長期の審理に耐えられないのではないか。公判前整理手続きで、公判の極端な長期化を避ける道を探ってほしい。
 またこの裁判の下級審では、逮捕前の林被告をインタビューしたテレビ映像のビデオが証拠として採用された。取材を受けた結果が、自らの訴追に利用されるのなら、取材に応じる人はいなくなる恐れがある。それは報道の自由への大きな障害になり、結果的に国民の知る権利が損なわれる。これもまた、残された宿題だ。

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