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2009/3/29 朝日新聞    社説  日テレの誤報


 日本テレビが、報道番組「真相報道バンキシャ!」の誤報について、社内調査の結果を公表した。
 番組スタッフは取材協力者を募集するサイトで情報提供を呼びかけた。そこに応募した男が番組内でうその証言をし、その十分な裏づけはされていなかった。
 報道番組を名乗る「バンキシャ!」は、20%近い高視聴率を誇る日本テレビの看板番組の一つだ。その取材態勢が、これほど危ういものだった。
 経験や教育が不足するスタッフ。時間にせかされた取材。視聴率競争のために強いインパクトが求められる番組づくり。報道への落とし穴は、あちこちに口をあけている。これは他の民放局も無縁ではない。
 だがCM収入の落ち込みで番組制作費が軒並み削減されている中、慎重に取材を重ねていった報道を組む民放人は少なくない。日本テレビは報道への信頼を傷つけた責任の重さを改めてかみ締め、詳しい検証と再発防止策を示さなければならない。

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