ブログネタ
海外の紛争 に参加中!
2009/3/1 朝日新聞     社説  イラク撤退


 オバマ大統領は「来年8月までに、イラクでの戦闘任務を終える」と明言した。今後も、米軍が訓練目的やテロ対策のために残るが、それも2011年末までに完全撤退する。
 「米国は、イラクの領土や資源を手に入れようと思っていない。イラクの主権を尊重する」。大統領は撤退計画を発表した演説でこう述べた。しゃにむにイラク攻撃に突き進んだブッシュ政権には「石油利権が真の狙い」といった指摘もあった。これで、イスラム世界に広がる対米不信が少しでも和らぐことを期待する。
 大切なのは、イラクの安定と復興だ。イラク人同士による新たな悲劇を生まないよう、マリキ首相ら指導者にはいっそうの努力が求められる。
 またオバマ首相が述べているように、安定を支えるために周辺の関係国などによる外交的な枠組みを早く作りあげていかねばならない。その意味で、今後も米国の果たすべき責任は大きい。

スポンサードリンク