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2009/2/26 朝日新聞     社説  オバマ演説


 オバマ大統領は初の議会での施策方針演説で未来を切り開いていく決意を表した。
 だが、政権運営の鍵となる共和党の協力は引き出せていない。経済の先行きもさらに厳しくなり、政権の前途は容易ではない。
 オバマ氏は経済のあり方を批判して「つけを清算する日が来た」と宣言した。だが、膨張しきった「つけ」を清算するには巨額の財政支出が必要で、「政府の肥大化だ」と厳しい批判が出ている。肥大化した国防費をはじめ、長年の既得権益へ大胆にメスを入れる必要があろう。
 外交では「新たな関与の時代」を宣言した。米国だけでは脅威に対処できないとして、国際協調を強調したのは歓迎できる。だが、当面の焦点であるイラクからの米軍撤退の日程や、アフガンやパキスタンへの包括戦略はこれからだ。
 「超党派の結束」を目指して反対派を粘り強く説得しながら慎重にことを運ぶのがオバマ流のようだ。難しい決断でも、方向性をしっかり示してほしい。


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