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2009/2/15 朝日新聞    社説  柏崎刈羽原発


 「原子炉を起動しても安全上の問題は無い」。東京電力の柏崎刈羽原子力発電所7号機について、経済産業省がそう認めた。
 この原発の原子炉は一昨年の新潟中越沖地震の後、ずっと止まっている。7号機では地震の揺れが比較的小さく、重要機器に大きな損傷が無かったため点検や補強が順調だった。
 東電は、炉の再起動前に地元の新潟県と柏崎市、刈羽村に了解を求めることにしている。それぞれの自治体は東電に正すべき点は正し、納得した上で判断してもらいたい。地元が了解すれば試運転を始め、問題が無ければ国の確認を得て営業運転に移る段取りだ。東電には住民の安全と安心を最優先にするという基本姿勢が求められる。
 また想定を大きく超える地震後に原発を再開するのは異例のことだ。柏崎原発が経験したこと、これからすることを国内外の原発の参考になるよう、包み隠さず世界に発信すべきである。注意に注意を重ね再起動に望んでもらいたい。

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