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2009/2/5 朝日新聞      社説  国会論争


 09年度当初予算案をめぐる衆院の予算委員会が幕を開け、与野党の論戦がいよいよ熱を帯びてきた。耳を疑ったのは、道路特定財源の一般化についてただした前原氏に対する首相の答弁である。
 首相は一般財源化を実現したと胸を張る。それならばなぜ、道路整備関係費が前年度とほぼ変わらないのか。こう追求した前原氏への首相の答弁は、次のように解釈できる。
 道路にしか使えない特定財源の制度はやめにした。だから一般財源化は立派に実現したのだ。その財源をどう使うかは全く別問題だ。道路がほしいという地方の首脳らの要望もある以上、その分を道路整備に支出することに何の不都合があろうか。
 国民は、道路分がどれほど医療等に回るかに注目していたはずだ。これでは国民を欺く詭弁であろう。
 この国会は、論戦を通じて総選挙での争点を有権者に明らかにする重要な役割がある。積もる課題に対して、与野党ともに自らの構想をぜひ示してもらいたい。

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