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2009/1/29 朝日新聞    社説  麻生演説


 昨日の麻生首相の施策演説はひたすら経済重視だった。
 未曾有の不況の中で、選挙どころではない。そこに国民の共感を得たいのだろう。だが、長くてあと7ヶ月あまりの政権運営なのに、その後に控える選挙には全く触れなかった。
 国民が今、政治に求めるのは「金融危機の津波から国民生活を守ること」、そして「迅速に結論を出す政治だ」と語った。その言やよし。だが、国会のねじれを克服する手立てについては、もっと本腰を入れて野党に話し合いを呼びかけ、大胆な妥協の構えを示すべきであっただろう。
 支持率が低迷する中で、解散はしたくない。さりとて9月までにはある政治決戦をにらめば、妥協もしたくない。演説にはそんな首相の苦境が色濃く現れていた。
 首相の言葉が今一つ胸に迫ってこないのは、新任の問題、つまり総選挙から逃げているからだ。まして小泉時代に得られていた与党の議席数を使って押し通すというのでは、著しく説得力を欠く。


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