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2009/1/26 朝日新聞       社説  スポーツセクハラ


 スポーツの世界は、女性に対する人権意識が薄い。そう思わざるを得ないセクハラ問題の発覚が続いている。
 こうした問題は日本だけでなく、ノルウェーやカナダなどのトップクラスの選手も2〜3割ほどがセクハラを体験していた。日本でも本格的な実態調査が急務である。
 背景にあるのは、指導者の暴力を容認する雰囲気がいまだに根強いことだろう。また個室で1対1の個人指導も日常茶飯事だ。どちらも指導者と選手に信頼関係があれば許容されるケースもあるのだろうが、セクハラの温床になっている面は否めない。
 熊本では、教員によるマッサージ禁止が打ち出された。暴力的指導の禁止と合わせて徹底したい。
 一般企業では90年代後半にセクハラ防止の整備が進んだが、それらが機能していないのが現状だ。そもそも女性のコーチが少なく、組織や団体の幹部にはさらにまれだ。女性を積極的に登用する仕組みづくりが必要だろう。

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