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2009/1/24 朝日新聞      社説  小型衛星


 大学生や高専の学生たちが作った小さな人工衛星が7つ、H2Aロケット「いぶき」に乗って宇宙に旅立った。7つ合わせても、重さは1トンに満たない。
 この小ささに大きな可能性が秘められている。これほど小さい衛星は世界でもまだ実用化への途上にある。日本の得意技である小型化の技術を生かして、宇宙開発の新たな分野を切り開けるか。期待を持って見守りたい。
 宇宙開発機構(JAXA)は今回初めて、相乗りする衛星を公募し、選ばれた衛星に無料で打ち上げの機会を与えた。従来のJAXAの衛星は大型で多機能なうえ、確実に長期間働く宇宙用の部品で作られている。だからとても高くつく。
 それに対して、今回相乗りした衛星は超小型であり、それだけ安く、早く作れる。そのため目的を絞って数多く打ち上げる、という使い方が出来る。手ごろな値段になれば、地方自治体や企業にも手が届く。知恵を広く求め、宇宙利用の裾野を広げていきたいものだ。

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