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2009/1/18 朝日新聞     社説  北朝鮮の核


 北朝鮮は最近の外務省談話で、米国との関係正常化がない限り「先に核兵器を放棄することはない」と言明した。米新政権に向けての牽制である。
 ブッシュ政権は、北朝鮮をイラン、イラクとともに「悪の枢軸」と声高に批判した。だがアフガンとイラクに足を取られ、発足後の6年間は北朝鮮の核問題に対する実質的な取り組みは皆無だった。その結果が北朝鮮による核実験、そして核計画のずさんな申告の容認につながった。
 北朝鮮が体制維持のよりどころでもある核をたやすく捨てるとは考えにくい。だが、核武装した北朝鮮との共存は、日本を含む周辺国には容認できるものではない。米新政権の発足を機に、一刻も早く核を放棄させるための外交努力を改めて活性化させねばならない。
 その意味で、オバマ新政権には一貫した姿勢で臨んでもらいたい。また単独行動でなく、国際協調による取り組み、硬軟を織り交ぜた「スマートパワー」のねばり強い外交を期待する。

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