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2008/12/14 朝日新聞    社説  日中韓首脳会談


 重い歴史を背景に何かときしむことが多かった日中韓の首脳が、1つのテーブルを囲み、地域や世界が直面する問題を語り合った。
 アジアの中で新興・途上国の集まりである東南アジア諸国連合(ASEAN)が地域の協力を深めてきたのに比べ、その数倍の経済力を持つ北東アジアの3カ国は、ギクシャクした関係が続いてきた。日中韓はそれぞれ2カ国で話し合うと、歴史や領土など難しい問題を避けて通れなくなる。3カ国ならば議論の中心を前向きな話題に移すことができる。そんな効用に気づき、初めて単独の会議を開く機運が生まれた。
 各国首脳が頻繁に会って本音をぶつけ合うのは、例えば欧州では当たり前のように行われている。遅ればせながらも日中韓3カ国の首脳が自然体で会談し、それを定例化することに合意したことは評価したい。
 今後の課題は、会議を儀式化しないことだ。地球規模の課題に対応しつつ、東アジアの安定装置となることを期待する。

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