2014 2/6(木) 立憲主義とは -- 首相の不思議な憲法観
先日の衆院予算委員会で、安倍首相から立憲主義を否定するような発言が聞こえてきた。
「考え方の一つとして、(憲法は)いわば国家権力を縛るものだという考え方がある。しかし、それは王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方であって、いま憲法というのは日本という国の形、理想と未来を、そして目標を語るものではないかと思う。」
また、首相は立憲主義を体現する96条を「改憲すべきだ」と改めて述べた。自民党の案は、国会議員による改憲案の発議要件を、3分の2以上から過半数の賛成に緩めるものだ。最後は国民投票で決めるから問題ないというが、そうだろうか。
改正内容の審議は、国民を代表する議員の役割だ。憲法はそこで3分の2以上の賛同を得られるまで議論を尽くすよう求めている。それを過半数に下げるのは、まさに時の権力者が思い通りにできるというに等しい。立憲主義は過去の遺物だと言ってみても受け入れられはしない。
*チェクポイント
・立憲主義を否定するかのような首相の発言
・96条を改正する意向
・著者の意見
・過半数にさげるのは時の権力者の自由裁量にまかせることになりかねない
(これは立憲主義に反する)
・首相の考え方を、受け入れることはできない
先日の衆院予算委員会で、安倍首相から立憲主義を否定するような発言が聞こえてきた。
「考え方の一つとして、(憲法は)いわば国家権力を縛るものだという考え方がある。しかし、それは王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方であって、いま憲法というのは日本という国の形、理想と未来を、そして目標を語るものではないかと思う。」
また、首相は立憲主義を体現する96条を「改憲すべきだ」と改めて述べた。自民党の案は、国会議員による改憲案の発議要件を、3分の2以上から過半数の賛成に緩めるものだ。最後は国民投票で決めるから問題ないというが、そうだろうか。
改正内容の審議は、国民を代表する議員の役割だ。憲法はそこで3分の2以上の賛同を得られるまで議論を尽くすよう求めている。それを過半数に下げるのは、まさに時の権力者が思い通りにできるというに等しい。立憲主義は過去の遺物だと言ってみても受け入れられはしない。
*チェクポイント
・立憲主義を否定するかのような首相の発言
・96条を改正する意向
・著者の意見
・過半数にさげるのは時の権力者の自由裁量にまかせることになりかねない
(これは立憲主義に反する)
・首相の考え方を、受け入れることはできない