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2008/10/16 朝日新聞     社説  グルジア紛争


 グルジア紛争の「戦後処理」を話し合う国際会議がスイスのジュネーブで始まり、事態収拾に向けた作業がようやく本格化した。
 会議では、南オセチアとアブハジアの独立を認めさせたいロシアと、統一したいグルジアが対立し、波乱の幕開けである。グルジアが先に攻撃を仕掛けたとはいえ、一気に独立承認と言うのは飛躍がある。ロシアのこの手法を認めない一方で、二度と旧ソ連圏で同様な紛争が起きないよう、ロシアと欧米諸国がきちんと意思疎通を図ることが大事だ。
 紛争の発火点であった「緩衝地帯」では、ロシア軍が駐留を続けていたがそれも先週には撤退し、代わりにEUの停戦監視団が目を光らせている。
 しかしグルジアでは現在も約5万人の避難民が家に戻れない状態にある。ロシアの無理な注文を聞くわけにはいかないが、欧州の安定のためにロシアとの対話に応じ、グルジアの治安回復を急いで、厳しい冬が来る前に避難民が帰還できるようにしたい。

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