2013 12/10(火)  北朝鮮の異変 -- 「改革」しか道はない

 北朝鮮のナンバー2と見られていた張成沢氏が失脚した。最高指導者金正恩氏の義理の叔父で、後見役といわれていた実力者だ。

 故金正日氏から権力を受け継いだ正恩氏は、対外的には父譲りの核・ミサイル瀬戸際政策をとりつつも、同時に「人民生活の向上」を強調してきた。企業の独立採算を認め、農家の自由裁量を広げる政策により、国内経済が活性化している。
張氏は、そんな施策に深くかかわってきた。

 今回の失脚が、張氏の処分にとどまり、党と軍の関係が崩れないのであれば、体制に大きな影響を与えないかもしれない。だが、正恩氏が父のような極端な軍事最優先の政治に戻そうとしているのなら、経済は再び沈み、体制も不安定化する可能性が出てこよう。
明らかに乏しい国力を軍事力に注ぎ、ますます経済基盤が立ち遅れる愚かさは、金正日時代までに十分学べたはずだ。

 経済改革の加速しか進む道はないことを北朝鮮指導部は肝に銘じるべきである。


*チェックポイント

・北朝鮮ナンバー2の張成沢氏の失脚

・張成沢氏は経済政策に深く関わってきた。

・今回の失脚により、軍事優先へ傾く可能性

・「経済改革しか道はない」という著者の主張


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