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2008/9/7 朝日新聞        社説  NHK改革


 NHKが来年度からの経営計画を公表した。昨年度は構造改革が不十分としてつき返されたが、今回の案は大筋承認されそうだ。
 経営委員会と執行部がむやみに対立することがいいとはいえないが、妥協路線をとることで「NHKはどうあるべきか」という議論が雲散霧消となるのは気がかりだ。
 計画案では、世界や地域の報道から娯楽まであらゆることに手を広げるのが公共放送の使命としているように見える。しかし民放に任せればいい番組や、そもそも必要でない番組はないのかという検討を重ね、公共放送であるNHKとして必要なテレビ・ラジオのチャンネル数と組織、予算を考えるべきだ。
 こうした議論を活発な、かつ政府の介入のない独立性を保ったものにするために、NHKは公共放送のあり方を考える独立した組織を設けてはどうか。そこに外部の有識者や視聴者の様々な意見と知恵を集め、開かれた議論を展開することで新たなNHKの姿を見出してほしい。

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