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2008/9/6 朝日新聞        社説  マケイン候補


 米共和党の大統領候補にマケイン氏が指名された。愛国心を重んじる米国の伝統を体現したかのような人物だ。党派を超えた信望があり、ブッシュ大統領の不人気下の共和党としては、無党派層取り込みの切り札なのだろう。
 マケイン氏が指名した副大統領候補もまた驚きだ。傷害者を含む5人の子供を待つ働く母親で、44歳のアラスカ州知事サラ・ペイリン氏だ。共和党初の女性副大統領候補であり、女性参政権の「ガラスの天井」をまた一枚打ち破ったことは評価したい。
 ただ同じ女性とはいえ、ペイリン氏は民主党のクリントン氏の支持層とは正反対の立場をとっており、広く女性の支持をつかめるか疑問だ。
 マケイン氏自身は外交の経験を誇るが、イラク戦争への姿勢という大きな懸念がある。米軍の死傷者が減ったことを、大義なきイラク政策の正当化の理由にはできない。米国の指導力再生に向け、まずイラク戦争を終結させる方策を示してほしい。

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