今日の朝日新聞社説-要約-

朝日新聞社説の要約です。忙しいあなたなら3分で読める今日の社説。受験生のあなたには要約のススメ。

猪瀬都知事 -- 自ら進退を考えよ

2013 12/12(木)  猪瀬都知事 -- 自ら進退を考えよ

 猪瀬直樹東京都知事の献金疑惑が発覚し、知事は釈明に追われている。

 医療法人徳洲会の徳田虎雄・前理事長に立候補のあいさつをし、何日かして次男の毅衆院議員と会食した。ほどなく、現金5千万円が用立てられた。

 知事は「生活資金として個人的に借りたもの」として弁明しているが、選挙の支援者から借りれば、それは選挙資金であろう。借りた後の処理も疑問である。やましいカネでないなら、始めから資産の報告書に記せばいい。

 知事は副知事時代、高齢者のケアつき住宅や、周産期医療の検討チームを束ねていた。徳洲会は病院のほかに福祉施設を営み、都の補助金も受けている。

 都には利害関係にある業者からの借金を禁じる規定がある。実際に、過去に無利子で99万円を借りた職員が懲戒免職になっている。知事の「借金」はこれとは桁違で、職責もはるかに重い。これ以上の説明ができないなら、知事は自ら進退を考えるべきである。


*チェックポイント

・猪瀬都知事の献金疑惑の内容(徳洲会から5千万円借りた。)

・知事の釈明への指摘
  1:生活資金として個人的にかりた → 選挙資金の扱いでは?
  2:借りたあとの処理に疑問あり

・知事と徳洲会との関係

・利害関係にある業者からの借金を禁じる都の規定(過去の例も合わせて)

・知事は自ら進退を考えるべし(辞任に値する、と同義)。

経済政策 -- 「何でもあり」は筋違い

2013 12/10(火)  経済政策 -- 「何でもあり」は筋違い

 今年度の補正予算の骨格として政府が閣議決定した経済対策は、国費だけで5・5兆円、自治体に回る地方交付税の1.2兆円などを加えると、総額7兆円に迫る。

 消費増税をはさむ駆け込み需要と反動の落ち込みをならし、安定的な経済成長へとつなげる工夫はいる。だが、消費増税対策とは言えない予算が散見され、必要性や将来への影響を吟味しないまま、公共事業の上積みによって景気を押し上げようとする色彩が濃い。

 毎年の補正予算が財政悪化の主因だと指摘されて久しい。財政再建への消費増税をめぐる経済対策で、同じ愚を繰り返すのでは笑い話にもならない。

 今回の補正予算では、国債の追加発行がない。景気の持ち直しで、今年度の税収が予想より増えることが大きい。だが、必要な対策を絞り込み、残った財源で、過去の国債発行による借金を少しでも返すのが筋である。
消費増税に合わせた対策が「何でもあり」でよいわけがない。


*チェックポイント

・今年度の補正予算の件(額を入れると書きやすい)

・問題点
  →・消費増税対策とは言えない対策が多数
   ・必要性や将来への影響が吟味されていない

・提案 -- 税収すべてを使わずに借金の返済に充てるべし

・著者の主張 -- 消費増税に合わせた対策が「何でもあり」でよいわけがない

北朝鮮の異変 -- 「改革」しか道はない

2013 12/10(火)  北朝鮮の異変 -- 「改革」しか道はない

 北朝鮮のナンバー2と見られていた張成沢氏が失脚した。最高指導者金正恩氏の義理の叔父で、後見役といわれていた実力者だ。

 故金正日氏から権力を受け継いだ正恩氏は、対外的には父譲りの核・ミサイル瀬戸際政策をとりつつも、同時に「人民生活の向上」を強調してきた。企業の独立採算を認め、農家の自由裁量を広げる政策により、国内経済が活性化している。
張氏は、そんな施策に深くかかわってきた。

 今回の失脚が、張氏の処分にとどまり、党と軍の関係が崩れないのであれば、体制に大きな影響を与えないかもしれない。だが、正恩氏が父のような極端な軍事最優先の政治に戻そうとしているのなら、経済は再び沈み、体制も不安定化する可能性が出てこよう。
明らかに乏しい国力を軍事力に注ぎ、ますます経済基盤が立ち遅れる愚かさは、金正日時代までに十分学べたはずだ。

 経済改革の加速しか進む道はないことを北朝鮮指導部は肝に銘じるべきである。


*チェックポイント

・北朝鮮ナンバー2の張成沢氏の失脚

・張成沢氏は経済政策に深く関わってきた。

・今回の失脚により、軍事優先へ傾く可能性

・「経済改革しか道はない」という著者の主張

中国防空圏 -- 不測の事態を避けよ

2013 12/5(木)  『中国防空圏 -- 不測の事態を避けよ』

 日本、中国、韓国が囲む東シナ海の情勢が複雑さを増している。安保問題の焦点は、中国が突如設定した防空識別圏である。

 識別圏は、不審な航空機の領空接近を警戒するため領空の外に各国が設ける防空の「目安」であり、識別圏をつくること事態は問題ではない。だが中国の場合、公海の飛行の自由を妨げるような、国際法違反につながる内容を含む。

 3国を歴訪中のバイデン米副大統領が安倍首相と会談し、中国の識別圏に対する強い懸念で一致した。

一方で、中国側の措置の撤回を求める発言はしなかった。日米の対応には微妙なずれが垣間見えるが、安定役をめざす米国と歩調を合わせて落ち着いた対応をとることは日本にとって有益である。

 バイデン氏が強調したように日中間の危機管理の仕組みつくることは考慮に値する。緊張のさなかに新たな安全保障のルールづくりに着手するのは簡単ではないが、日米中韓の各政府はそこに照準を合わせるべきである。


*チェックポイント

・東シナ海の情勢が複雑に

・問題は中国の設定した防空識別圏
 → 防空識別圏の説明 + 中国側の強行策

・首脳陣の動向

・今後の対応

秘密保護法案 -- 採決強行は許されない

2013 12/5(木)  『秘密保護法案 -- 採決強行は許されない』

 自民、公明両党は、きょうの参院特別委員会で特定秘密保護法案を採決する構えだ。

 安倍首相はきのうになって、秘密指定の統一基準をつくるにあたって有識者の諮問会議に意見を聴き、指定や解除の状況をチェックする監視委員会を設けると表明した。

あわせて、特定秘密が記録された公文書の廃棄の可否を判断する政府の役職を新設すると明らかにした。

だが、監視委員会は内閣官房に置き、その中核は事務次官級の官僚だという。官僚が閣僚の名の下もとに指定した秘密を官僚がチェックするのでは、用をなさない。

 それでもあえて首相がつくるというのなら、その旨を法案に書き込み、改めて国会審議に委ねるのが筋である。

年末にかけての予算編成作業などに影響しないよう会期延長は避けたいというなら、今国会での成立はあきらめるしかない。

ここは廃案にし、国会の内外から指摘された問題点を十分に踏まえたうえで一から出直すべきである。


*チェックポイント

・自民、公明両党が特定秘密保護法案を採決する構え

・首相の答弁 -- 監視委員会を新設

・監視委員会が意味をなさないという点

・それでも作る場合の正当な手続き(改めて国会審議に委ねる)

・会期延長を避けたい理由

・著者の主張(採決強行はやめ、一から出直すべし)

就活第2幕 -- 生かせ、ナナメの関係

2013 12/2(月)  『就活第2幕 -- 生かせ、ナナメの関係』

 今月、会社説明会が解禁され大学3年生の採用・就職活動が事実上スタートした。

一方、来年3月卒業予定の4年生で、就活続行中の「就活第2幕」では、ひとりで悩んでいると行き詰まるばかりだ。相談相手が必要であり、国が設けている「ジョブサポーター」を活用したい。

 全国約60カ所の「新卒応援ハローワーク」を中心に、2300人が配置されている。キャリアカウンセリングや企業の人事部門での経験を生かし、応募先選びから、履歴書の添削、面接までマンツーマンで支援してくれる。
しかも無料だ。体験談が示唆するのは、親でも教師でもない「ナナメの関係」にあるオトナと関わる大切さである。

 現在の2年生からは、就活の時期が3〜4ヶ月後ろ倒しになる。就活のスケジュールがタイトになれば、その役割はさらに大きくなろう。最悪の結果を招かないためにも、苦しむ学生をひとりにしない工夫が求められる。



*チェックポイント

・「就活第2幕」の説明。(3年生の就職活動のスタートと絡めて)

・相談役の必要性。ジョブサポートの活用(提案)。

・「ジョブサポート」の説明。

・体験談による「ナナメの関係」の重要性。

・今後の就活の動向に触れつつ、まとめ。
(役割が今後増す、という点に重きを置き、今後の動向を入れた。)

余談:言葉の定義
 著者が「」をつけて用いている言葉は、一般になじみが薄い、もしくはないが、論旨の中で重要なものである。

よってそれの説明を詳しく述べる事は、主旨を述べる上で不可欠となる。上の例では、
「就活第2幕」や「ジョブサポート」がそれである。

「ナナメの関係」については、“親でも教師でもない”という修飾語句を用いることでよしとした。
(著者もそれ自体の内容については、それ以上言及していない。
但し、“「ナナメの関係」が大切”ということについては、親との対比で説明している。)

秘密保護法案 -- 裁きを免れる「秘密」

2013 12/2(月)  『秘密保護法案 -- 裁きを免れる「秘密」』

 特定秘密保護法案には、裁判の公正さの観点からも、大きな懸念がある。

 国会の審議で政府は、裁判での争点である、「特定秘密」と定めた内容を具体的に明らかにする必要はないと説明した。秘密の種類、性質、秘密指定の理由などを示せば、秘密に値する事は立証できるというのだ。

 しかし、秘密指定について第三者のチェックがないしくみでは、本来、秘密にするのが適当でない情報が含まれるおそれは強い。ある情報を漏らしたり取得したりした行為は、それが社会にもたらした損害と利益に照らして処罰が必要かどうか検討されるべきであり、そのためには情報の中身の吟味が不可欠である。

 歴史を振り返れば、秘密保護に伴う罰則のねらいは、違反者を有罪にすることより、むしろ政府が秘密にしたい情報に近づこうとする行為を威嚇し、萎縮させるところにあった。そのような性格が今回の法案に透けて見える。

 適正な刑事手続きにもたらす影響はあまりに大きい。



*チェックポイント

・特定保護法案には、裁判の公正さの観点で懸念あり。

・政府の主張 --- 「国会の審議〜立証できるというのだ。」の所。
(いきなりこの文を入れると、「秘密」の単語が浮いてしまうので多少説明を加えた。)

・秘密にするのが適切でない情報が含まれうる。社会への損害と利益に照らして判断する必要性。そのために
は情報の中身の吟味が必要。

・政府の意図を歴史に見る。
(様々なおそれの可能性の議論をするより、相手の意図を指摘する方が効果的。よって、要約では歴史の話を入れた。)

・まとめの文



遺族年金判決 -- 性別格差を正すときだ

2013 11/28(木)  『遺族年金判決 -- 性別格差を正すときだ』

 地方公務員が業務上の災害で亡くなると、夫は55歳以上でないと遺族年金を受ける権利がないが、妻にはそんな制限はない。その法律の規定について、大阪地裁が憲法違反で無効だとする判決を出した。

 「夫は外で働き、妻は専業主婦」。それがふつうだった昔の考え方に基づいており、もはや合理性がないと判断した。時代の流れに沿った当然の判断と言える。

 地方公務員だけでなく、民間労働者の労災保険や国会公務員の災害補償精度にも同様の規定がある。国は判決を受け入れ、法の改正を急ぐべきだ。

 一方、改善の動きもないではない。母子家庭のみが支給対象だった国民の遺族基礎年金は来春から、児童扶養手当は3年前から父子家庭にも支給されている。

 今でも女性の平均経済力の方が低いのも確かだが、雇用形態や家庭のありようが急激に変わったいま、年金など社会保障について「男か女か」で一様に差をつけることはもはや時代遅れの発想である。


*チェックポイント

・遺族年金の受給資格に関する大阪地裁の判決

・時代の流れに沿った当然の判断(#)

・国は法改正を急ぐべし

・改善の動き

・まとめ:性別で一様に差をつけることの不合理性

社説中、中段の雇用の変化や憲法の内容は(#)の部分を細かく説明したことになり、内容として重複するので「改善の動きもある」ということを入れた方がいいと思われる。
制限文字数がもっと少なければ、譲歩の部分である「改善〜」を入れるスペースはない。

秘密保護法案 -- 欠陥法案は返品を

2013 11/28(木)  秘密保護法案 --- 欠陥法案は返品を

 衆院でのわずか2時間の修正案の議論ののち、特定秘密保護法案の審議がきのう参院で始まった。

 与党側は、実質8日間しか残っていない会期末までの成立をめざす。このまま数の力で成立させれば、参院は衆院のコピーでしかない。本当にそれでいいのか。

 参院は、まがりなりにも「良識の府」「再考の府」と言われ、特に参院自民党は、参院の独自性を強調し衆院への対抗意識を燃やしてきた。

 参院が指摘すべき難点はいくらでもある。「第三者機関」の要員や権限、今後の見通しが曖昧な点。秘密指定の権限をもつ行政機関の多さ。知る権利を保証する議論の不足。

 米国などとの情報交換のために秘密保護法制が必要と言われているが、いまでも重要情報は日本に伝えられている。また国会安全保障会議の発足に合わせて秘密保護法制の整備を急ぐとすれば、本末転倒ではないか。

 特定秘密保護法案は民主主義の根幹にかかわる。参院で一から考え直すべきだ。


*チェックポイント

・衆院での短い議論ののち、参院での審議開始

・参院は衆院のコピー → それでいいのか?(疑問提示)

・参院のこれまでの態度、評価(参院を煽るための内容)

・修正案の問題点(ここは具体例を入れないと、説明責任を果たした事にならない。)

・与党が法案の成立を急ぐ裏事情とその実体
 1:米国との外交上の問題
 2:国会安全保障会議の設置法との足並み合わせ

・著者の主張:「参院で一から考え直すべき」

過疎と観光 -- セトゲイの成功に学ぶ

2013 11/ 25(月)  『過疎と観光 -- セトゲイの成功に学ぶ』

 瀬戸内の離島を舞台に開かれた「瀬戸内国際芸術祭(セトゲイ:愛称)」が盛況のなか4日に閉幕した。

 都会から観光客を呼ぼうと苦闘を続けた地方の歴史は「ないものをつくる」ことに集中していた。追加投資で新しさを演出し続けないと飽きられるため、次々に倒れた。

 なぜセトゲイは成功したのか。

 一つは「あるものを生かす」発想に立ったことだ。離島は、効率化、均質化された現代社会とは対局の場所であり、近代の負の歴史を背負わされた島もある。それでも人々は自然の恵みを受けつつ、たくましく生きている。かつての日本の風景に触れ、我々が求めた過度な豊かさや情報と幸福の関係を、改めて振り返らせてくれる。

 アートは手がかかり、損得ぬきで力を合わせないと完成しない。あてにされ、人とつながることが笑顔を育て、祭りを盛り上げる力となった。

 過疎地での観光に成功したセトゲイに学びたい。



*チェックポイント

・瀬戸内芸術祭の盛況さ

・都会からの集客で苦闘する地方の歴史 -- 「ないものをつくる」

・セトゲイの成功
 1:「あるものを生かす」
 2:人同士のつながり -- 祭りを盛り上げる力
・まとめの一文(社説本文の最後を用いても良い。「事業費は〜」の所。)

 ↑これがあった方が文章が締まる。(情報量としては変わらないので、その意味ではなくても良いのかもしれないが、文字数に余分があれば入れたい。)


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